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衛生設備のVEとは?施工管理が知っておきたいコストダウンの考え方とメリット

T.M
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VEとは?

VEとは「Value Engineering(バリュー・エンジニアリング)」の略で、必要な性能や品質を確保しながら、コストを見直す手法のことです。

建設業界では、設計段階や施工段階で「同じ性能ならもっと安く施工できないか?」という視点で検討を行います。

よく「VE=安くすること」と思われがちですが、実際には次の3つをバランスよく考えることが重要です。

  • 品質
  • 機能性
  • コスト

この3つのバランスが取れて初めて、良いVEと言えます。

品質と機能性を落としてしまうと、完成後のクレームに繋がるのでギリギリのVEは避けて検討します。

どんなメリットがあるかを紹介していきます!

工事費の削減につながる

VEの一番分かりやすいメリットは、工事費を削減できることです。

配管ルートを見直して配管の延長を短くできれば、材料費だけではなく施工にかかる人件費も削減できます。大型の建築現場では、わずかな配管延長の違いでも、積み重なると大きなコスト差になることがあります。

また、同等の性能を持つ製品に変更することで、品質を維持したままコストダウンを実現できるケースも少なくありません。

VEは「安いものに変更する」ことではなく「必要な性能を確保したうえで最適なものを選ぶ」ことが重要です。

施工性が向上し、現場の負担を減らせる

VEによって施工方法を見直すと、職人さんの作業負担を軽減できる場合があります。

  • 配管の曲がりを減らして施工をしやすくする
  • 支持金物の配置を変更して作業効率を上げる
  • プレハブ加工を採用して現場作業を減らす

このような改善によって、施工ミスを防ぎやすくなるだけではなく、作業時間の短縮にもつながります。使用する継手が減ると、継手接続部から漏水のリスクを減らせます。

施工管理にとっては「職人さんが施工しやすい環境をつくる」という視点も非常に重要です。施工しやすい図面や計画は、結果的に品質の向上にもつながります。

工期短縮につながる

工期が厳しい現場では、1日の遅れが全体工程に大きく影響することがあります。

  • 配管ルートを単純化する
  • 先行施工を行いやすくする
  • ユニット化された製品を採用する
  • 工賃の削減に繋がる

といった工夫を行えば、施工に必要な時間を短縮できます。

工期が短くなれば、他業者との作業調整もしやすくなり、現場全体の工程管理がスムーズになります。施工時間が短くなる分工賃の削減にも繋がります。

特に設備工事は、建築や電気設備との取り合いが多いため、施工時間を短縮できるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

品質の向上につながる

「コストダウン=品質が下がる」と思われることがありますが、適切なVEは品質の向上につながることもあります。

  • メンテナンスしやすい場所にバルブを設置する
  • 更新工事を考慮した配管ルートに変更する
  • 不具合が発生しにくい製品を採用する

といった提案は、建物を使用する人にとっても大きなメリットがあります。

完成時だけではなく、10年後、20年後のメンテナンス性まで考えて提案できることが、良いVEの条件です。

施工管理としての評価が上がる

VE提案ができる施工管理は、現場で高く評価される傾向があります。

VEを考えるためには

  • 図面を正しく読み取る力
  • コスト感覚
  • 材料の知識
  • 現場の施工方法に関する知識
  • 工程管理の知識

これらを総合的に理解するとが必要になります。

単純に指示されたものを施工するだけではなく「もっと良い方法はないか」を考えられる人材は、元請や上司からの信頼にもつながります。

若手の施工管理でも、日頃から職人さんとコミュニケーションを取り「なぜこの施工方法なのか」を意識することで、VEの視点を身につけることができます。

まとめ

VEはコストを削減するためだけのものではありません。

  • 工事費を抑える
  • 施工性を向上させる
  • 工期を短縮する
  • 品質を高める
  • メンテナンス性を向上させる
  • 施工管理としてのスキルアップにつながる

このように、多くのメリットがあります。

衛生設備の施工管理をしていると、配管一本のルート変更が数万円のコスト削減につながることもあれば、メンテナンス性の向上によって建物の価値を高めることもあります。

VEは「安くするための提案」ではなく「現場と建物をより良くするための提案」です。日頃から図面や施工方法に疑問を持つことが、良いVE提案への第一歩と言えるでしょう。

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