第二種電気工事士とは?施工管理が取得するメリットや難易度をわかりやすく解説
給排水設備の施工管理をしていると、電気工事業者と関わる機会は少なくありません。
ポンプや制御盤、給湯器、排煙設備など、設備工事には電気が関係する場面が多くあります。
そんな中で役立つのが「第二種電気工事士」です。
「電気工事士って電気屋さんの資格じゃないの?」
「給排水設備の施工管理でも取る意味はある?」
「難しいって聞くけど、実際どうなの?」
今回は、第二種電気工事士について、仕事内容や難易度、給排水設備の施工管理が取得するメリットをわかりやすく紹介します。
第二種電気工事士とは?
第二種電気工事士は、一般住宅や小規模店舗などの電気工事を行うために必要な国家資格です。
経済産業省が管轄する資格で、電気工事業界では非常に知名度の高い資格として知られています。
具体的には、600V以下で受電する設備の工事を行うことができます。
代表的な工事は次のとおりです。
- コンセントの設置
- 照明器具の交換
- スイッチの取り付け
- エアコン用電源工事
- 一般住宅の配線工事
電気工事を実際に行うためには、この資格が必要になるケースがほとんどです。
給排水設備の施工管理に関係あるの?
結論からいうと、給排水設備の担当者でも取得する価値は十分あります。
給排水設備の現場では、次のような設備に電気が関係しています。
- 揚水ポンプ
- 排水ポンプ
- 制御盤
- 給湯器
- 換気設備
- 自動制御設備
例えば、ポンプが動かない場合「電気側の問題なのか」「機械側の問題なのか」を判断できるだけでも、現場での対応力は大きく変わります。
施工管理は工事をする仕事ではありませんが、知識を持っていることで職人さんとの会話もスムーズになります。
試験内容
第二種電気工事士の試験は、筆記試験(学科)と技能試験の2つがあります。
学科試験
- 電気理論
- 配線図
- 電気工事の方法
- 関係法令
- 配線器具
技能試験
- 配線作業
- 器具の取り付け
- 圧着作業
- 複線図の作成
技能試験では、実際に工具を使用して制限時間内に作品を完成させる必要があります。
そのため、筆記試験に合格しても、技能試験の練習をしなければ不合格になることがあります。
難易度は?
第二種電気工事士の合格率は、おおよそ次のとおりです。
- 学科試験:約50~60%
- 技能試験:約60~70%
最終合格率は40~50%程度といわれています。
国家資格の中では比較的挑戦しやすい資格ですが、技能試験対策が必要になるため、しっかり準備することが大切です。
勉強時間の目安は次のとおりです。
- 学科:50~70時間
- 技能:20~30時間
合計で70~100時間程度を目安にするとよいでしょう。
給排水設備の施工管理が取得するメリット
設備全体を理解できる
給排水設備だけでなく、電気設備の知識も身につくため、現場全体を見る力が向上します。
トラブル対応力が上がる
「ブレーカーが落ちている」「制御盤に異常がある」など、電気に関する初期判断ができるようになります。
職人さんとのコミュニケーションが取りやすい
電気工事業者と打ち合わせをする際に、専門用語や施工内容を理解できるようになります。
転職で有利になる
設備施工管理の求人では「第二種電気工事士保有者歓迎」と記載されていることもあります。
設備全般の知識を持っている人材は評価されやすい傾向があります。
取得する優先順位は?
給排水設備の施工管理であれば、個人的には次の順番がおすすめです。
- 2級管工事施工管理技士
- 給水装置工事主任技術者
- 排水設備工事責任技術者
- 1級管工事施工管理技士
- 消防設備士
- 第二種電気工事士
第二種電気工事士は非常に役立つ資格ですが、まずは本業に直結する資格を優先するのがおすすめです。
まとめ
第二種電気工事士は、電気工事を行うための国家資格ですが、衛生設備の施工管理にとっても非常に役立つ資格です。
- 一般住宅などの電気工事ができる国家資格
- 電気設備の知識が身につく
- 現場での対応力が向上する
- 転職やキャリアアップにも有利
- 設備全般に強い施工管理を目指せる
給排水設備の施工管理は、配管だけでなく、電気や消防、空調など多くの設備と関わる仕事です。
第二種電気工事士を取得することで、設備全体を理解できる施工管理へと成長することができます。
「もっと現場で頼られる存在になりたい」と考えている方は、ぜひ挑戦してみてください。
